世界がどう変わろうとも、
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 あなたが生まれた日を覚えてる。 私は、ずっとずっと兄弟が欲しくて・・・あなたが生まれた朝、花のつぼみが芽吹くのと同じ時刻に、あなたの声が聞こえた。外の部屋で立ったまま待ってた私は、お父さんの手を握って、ずっと扉を見つめてた。 あなたの声は、私にとって、朝の訪れと同じ。 小さい小さい手で、まだ小さかった私の手を握って、あなたは笑った。 ああ私、お姉ちゃんになったの。 私、この子を守るの――――・・・ 私の妹は、いつでも笑顔でいる子だった。 一緒に遊んで転んだ時も、一瞬何が起こったのか分からないという風にきょとんとして、それから、へら、と笑った。 あの子の髪はきれいな空色で、私そっくりの銀の瞳だった。 3歳になる頃、肩まで伸びた髪を、赤いリボンで2つに結ってあげた。ずいぶん気にいって、暫く毎日結うようにせがんでいたっけ。髪を揺らしながら跳ねて走って・・・そうそう、いつも楽しそうに動き回ってる子だった。 おねえちゃん、って、いつも満面の笑顔で飛びついてきたっけ。3つしか違わなかったけど、私はお母さんみたいに、本当にあの子が愛おしかった。 ああ、一度だけ、喧嘩したことがあったなぁ。私が買ってもらったうさぎのぬいぐるみを、あの子は自分のくまのぬいぐるみと取り替えてって、すごく駄々をこねた。お母さんが、あなたたちにそっくりでしょって買ってくれた2つのぬいぐるみは、本当に私たちにそっくりで・・・妹は、うさぎをどうしても欲しがったっけ。 私も、自分そっくりのうさぎを手放したくなかったし、すごい大喧嘩になった。その夜、一言も口を利かないまま、私たちは別々のベッドで寝たっけ。その頃、私は一人部屋にしてもらったんだった。それで、妹も一人で寝るようになったんだ。 夜、そっとドアが開く音がして、ドアのところにあの子が泣きながら立ってたっけ。 あの子はそう、こう言ったんだ。「一人じゃさびしいから、お姉ちゃんそっくりのうさぎがいたら、眠れるから・・・」 それで、あの子にうさぎのぬいぐるみ、交換してあげたんだっけ。それからずっと、どこに行くにも、あの子はうさぎを抱えてたなぁ。ちょっと大きいうさぎのぬいぐるみを、両手でぎゅっと抱えて、走り回ってたなぁ。 最期は、あのうさぎ、どこへやったんだっけ。 *************************************************************************** 珍しくSSっぽいものをあげてみましたー。 ニアの過去をちょっと、整理がてらにかきかき。ニアはお姉ちゃんだったんです。 妹の名前は、マナと言います。 またそのうち続き書くかも。 あの・・・今、寮出るために部屋の掃除しなきゃいけなくて・・・ あの・・・前にもつぶやいたと思うんですが、寮の掃除ってね、綿棒と爪楊枝を使うんだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地獄のような掃除なんだ・・・・・・・・・・・・・・・・ でも11日には寮を出るので、ちゃんと掃除しなきゃなっ!12か13には実家帰ります。 そして2月末にはまた東京に戻ってきます。 受験終わった友達と遊びに行きたいな!! PR ● コメントフォーム |
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