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あなたが生まれた日を覚えてる。


私は、ずっとずっと兄弟が欲しくて・・・あなたが生まれた朝、花のつぼみが芽吹くのと同じ時刻に、あなたの声が聞こえた。外の部屋で立ったまま待ってた私は、お父さんの手を握って、ずっと扉を見つめてた。

あなたの声は、私にとって、朝の訪れと同じ。

小さい小さい手で、まだ小さかった私の手を握って、あなたは笑った。
ああ私、お姉ちゃんになったの。

私、この子を守るの――――・・・



私の妹は、いつでも笑顔でいる子だった。
一緒に遊んで転んだ時も、一瞬何が起こったのか分からないという風にきょとんとして、それから、へら、と笑った。

あの子の髪はきれいな空色で、私そっくりの銀の瞳だった。
3歳になる頃、肩まで伸びた髪を、赤いリボンで2つに結ってあげた。ずいぶん気にいって、暫く毎日結うようにせがんでいたっけ。髪を揺らしながら跳ねて走って・・・そうそう、いつも楽しそうに動き回ってる子だった。

おねえちゃん、って、いつも満面の笑顔で飛びついてきたっけ。3つしか違わなかったけど、私はお母さんみたいに、本当にあの子が愛おしかった。

ああ、一度だけ、喧嘩したことがあったなぁ。私が買ってもらったうさぎのぬいぐるみを、あの子は自分のくまのぬいぐるみと取り替えてって、すごく駄々をこねた。お母さんが、あなたたちにそっくりでしょって買ってくれた2つのぬいぐるみは、本当に私たちにそっくりで・・・妹は、うさぎをどうしても欲しがったっけ。
私も、自分そっくりのうさぎを手放したくなかったし、すごい大喧嘩になった。その夜、一言も口を利かないまま、私たちは別々のベッドで寝たっけ。その頃、私は一人部屋にしてもらったんだった。それで、妹も一人で寝るようになったんだ。

夜、そっとドアが開く音がして、ドアのところにあの子が泣きながら立ってたっけ。
あの子はそう、こう言ったんだ。「一人じゃさびしいから、お姉ちゃんそっくりのうさぎがいたら、眠れるから・・・」

それで、あの子にうさぎのぬいぐるみ、交換してあげたんだっけ。それからずっと、どこに行くにも、あの子はうさぎを抱えてたなぁ。ちょっと大きいうさぎのぬいぐるみを、両手でぎゅっと抱えて、走り回ってたなぁ。




最期は、あのうさぎ、どこへやったんだっけ。




***************************************************************************


珍しくSSっぽいものをあげてみましたー。
ニアの過去をちょっと、整理がてらにかきかき。ニアはお姉ちゃんだったんです。

妹の名前は、マナと言います。



またそのうち続き書くかも。
あの・・・今、寮出るために部屋の掃除しなきゃいけなくて・・・
あの・・・前にもつぶやいたと思うんですが、寮の掃除ってね、綿棒と爪楊枝を使うんだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地獄のような掃除なんだ・・・・・・・・・・・・・・・・


でも11日には寮を出るので、ちゃんと掃除しなきゃなっ!12か13には実家帰ります。
そして2月末にはまた東京に戻ってきます。

受験終わった友達と遊びに行きたいな!!
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