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世界がどう変わろうとも、
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あの日は晴天だった。
雲は真っ白なのが1つ2つ、本当にいいお天気で、マナは朝からすっごく機嫌が良かったっけ。
私は、あの子のために用意した、白いレースのリボンを隠しておいて、お母さんとケーキを焼いていた。あの子の大好きな、チョコレートケーキ。作ってる途中で抱きついてきたり、周りをちょろちょろしたりして、ホントにもう、しょうがない子なんだからって思いながら、3人で笑ってた。

あのチョコレートケーキ、まだオーブンの中だったかしら。
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あなたが生まれた日を覚えてる。


私は、ずっとずっと兄弟が欲しくて・・・あなたが生まれた朝、花のつぼみが芽吹くのと同じ時刻に、あなたの声が聞こえた。外の部屋で立ったまま待ってた私は、お父さんの手を握って、ずっと扉を見つめてた。

あなたの声は、私にとって、朝の訪れと同じ。

小さい小さい手で、まだ小さかった私の手を握って、あなたは笑った。
ああ私、お姉ちゃんになったの。

私、この子を守るの――――・・・

「かあさま、にいさまはどこ?」

そう聞いた時、母はなんて言ったっけ。

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茜空
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