優しいヒト

そんなあなたが紡ぐものはすべて優しかった。




だから、あなたの世界を止めたものを破壊することが、僕のすべて。


（ずるいったら、何が一番悪いのか、識っているくせに）

どうして、

まだ見たこともない君に焦がれてる。








ひどく時がたったというのに、どうして忘れられないんだろう。

どうして、忘れさせてくれないんだろう。

だからどうか。

その根源から根こそぎ取り除いてあげたくて

ああ彼女はきっと昔を思い出すだろう？

心から笑っててほしいんだ、あの子には。

そのためなら誰が泣いたって、なんても思うけど、それは間違いで。
 

でも、顔で笑って心で泣いてるなんて、嫌だから。



だから、どうか、逃げないで。誰も、逃げないで。
あの子が崩れかけたのは、逃げるひとがいたから。
 

恋情が、いちばん強くて、一番汚くなりやすくて、いちばん、きれいだ。

銀灰

怖くって。

恐くって。


ひとをすきになるのはこわいこと

なんて、

なんて言ったの？

わたし、わからないの。




愛情という眼隠しは幸せなこと？